執念のアールゴヒャク
(2012/11/29(木) 11:44:06)

今回は、同じくエスケープR3を改造しまくったアンジェリーナ号に装着してあるWH-R500をやってみたいと思います。
R500 は現行モデルでは R501 に相当し、完成車15~20万円クラスの多くのロードバイクに採用されているほどに、完成度の高いホイールです。 私の R500 にしても、普段使ってるデュラ(7801SL)やアルテグラ(6700)に遜色ないと思いますが、こんなホイールを前後あわせてたったの1万円チョイ作ってしまうシマノって凄いですね。

〇 前輪 ~ 13mmと17mm
〇 後輪 ~ 15mmと17mm
前後とも外側のロックナットが17mmで、一般工具での対応可能。 13mmと15mmは玉押し用にハブコーンスパナ(薄型)が必須となります。 偶然にもSpinforceと同じでした。 噂?では、WH-R500の前輪には14-17mmというのもあるらしいです。
それでは、作業開始。
と思ったら。 大問題が発生!
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玉押しのナットには薄型のナットでないと使えず、その為のハブコーンスパナです。 自転車の専用工具だってのにダメなのか。 どーゆーこった?(厚さは約2.3mm)
近所の100ローソンに自転車用の板スパナが売ってたのを思い出して、買いに走りました。 安価だから薄っぺらなんだろう?と思ったらそうでもない(さらに厚そうに見えました) その上、13mmは六角穴なので、か開口部を持ったハブコーンスパナの代わりにはなりません。
シマノのホイールだからシマノの工具を使えばよさそうですが、近所では売ってないし、買ったところで適合する保証はないし、振り回される感がちょっと悔しい。 それでも作業はしたい。 そこで、禁断の一手を。

ドリル+回転ヤスリを使用したので、防塵グラスに手袋と安全策はとってますが、、、大変危険なので絶対にマネしないでください。 単なる話題って事で、バカな奴だと失笑していただければ。。
こんな事にならない為にも、お持ちのホイールの玉押し部分のサイズを事前に計測したほうがいいと思います。
ネットで調べたところ、ハブコーンスパナは厚さが2.0mmのものと2.3mmの物がある様です。 シマノ純正のTL-HS33が何ミリ厚なのかは分かりませんが、WH-R500の前輪に対して2.3mm厚のハブコーンスパナはNGだという事だけはハッキリしました。
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ロックナット、ワッシャー、玉押しの順に外すと、ベアリングが出てきます。 前輪のベアリングは 10×2=20個 です。 なくさないようにザルで受けながらハブ軸を抜きます。 一説では、ベアリングは左右別々に扱えと。 混ぜちゃいましたヨ・汗
玉押しにはゴム環が施してあって、その裏側に古いグリスがたっぷりと溜まってました。 綿棒で掃除するとか、できればゴム環(←注:表裏あり)も外したほうが良いかな。 ベアリングはザルで洗浄、ハブ本体もウェスでキレイに磨きます。
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ハブ軸を通して玉押しの調整を行い、ロックナットで固定をします。 その固定がどうも簡単にいかない。。 何がうまくいかなかったか。 それは後輪でも同じだったため、詳細は文末に記載いたします。
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こちらは15-17mmのスパナ。 前輪と違って、ハブコーンスパナの厚さに問題はありませんでした。 ホッ、、削らずに済みました。
フリーボディとは反対側(右側)のロックナットを緩めます。 スペーサーの役割なのでしょうか(エンド幅対策なのか、理由は不明)、玉押しとロックナットの間に厚めのワッシャーが2枚入っていました。
ベアリングは前輪と比べると大粒で 9×2=18個 です。 ハブの中の空洞が広く、そこにベアリングを落とすとグリスでくっついてしまって取り出すのが大変です。 できるだけ丁寧に、手前に取り出したほうが良いです。
私なんか振って出す始末になり、カゴに有ったベアリングは16個。 おいぃ、、2個足りないぢゃん・汗
床を這ってベアリングを探すのは大変ですよ。。 それに、前述のように、左右は別々に回収しましょう。 経験不足・無知はお気楽でヨロシイ。。

フリーボディの清掃は今回の時点でも方法が分からないので、フリーボディにパーツクリーナーを流し込まないように気をつけて作業をします。 そもそも構造と各所の機能を理解していれば、こんなにオッカナビックリやらなくても良いんでしょうね。 そこが『時間をかける割には結果が現れない』という初心者のジレンマの元かもしれません。
ま、そのうちに慣れるでしょう(超気楽) とりあえず。 ハブ内はキレイになりました。
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しかし。 前述のように玉押しの調整が問題。 ただ、締めるだけなら良いのですが、ロックナットを締めるときに、玉押しが共に回ってしまったり反対側が回ってしまったり。 どうしても玉押しナットが最初の位置からズレてしまいます。
何度もやった結果、偶然にも気に入った位置になっていますが、偶然ってのはヨロシクないですね。
RDのワイヤーにしても、今でこそコツを覚えたからほぼ一発で決まりますが、最初は何度も失敗しては、しまいにゃワイヤーがボロボロになっちゃったり。 玉押しに於ける 増し締め後に位置が希望通りになってるか? も何かコツが有るに違いない。
この作業を終えたあと、家にあったメンテナンス本を見たら、、、
1.玉押しナットが軽く当たる位置まで締める
2.同じ側のロックナットと玉押しナットを軽いトルクで締める
3.左右のロックナット同士を締める
4-1. 玉の当たりが緩かったらロックナットを締める
4-2. 玉の当たりがきつかったら玉押しナットを緩める
5.同じ側のロックナットと玉押しナットを増し締め
(納得いかなかったら最初からやり直す)
今回は未実施。 次回からはこの方法でやってみようと思います。

元来、玉押しとベアリングにはそれなりのトルクがかかる設計であって、一方、ガタが出てると加速度がついた衝撃が加わるから破損(キズ)で極端に寿命が縮むとの事。 ゴリゴリしすぎるのは良くないけど、ガタがあるのはもっと良くないそうです。 ホイールの回りがあまりにも軽快な場合は、ガタが発生していないかを疑ってみることも必要です。
むむむ。 気が狂いそうな話。 でも、自分で何とかしたいですね。 次には、アルテグラ:WH-6700へと進みたいと思います。

3年半前にライトサイクルさんで作業を教わって以来、プラ製の専用工具に特殊なサイズのスパナ(7mm/36mm)を用意していましたが、今までずっと手付かずでした。
道具は揃っているのに、動きの渋いビンディングペダルが3つも有り、唯一調子が良いPD-6700(アルテグラ)を使いまわしている次第です。 これがうまくいけば、使えるペダルが一気に増えます。 色んな意味で楽しみです。(^^)

この記事へのコメント
自分もドッペルの後輪ハブをオーバーホールした時に玉押しの調整がはなかなか上手くいかなかったです!
ロックを締めると変わっちゃうんですよね~
工具を削っちゃいけませんね~
って自分も平気で削っちゃいますが・・・(^^ゞ
14のスパナを削って15にして、さらに薄く削っちゃいました~(笑)
次はペダルですね、記事楽しみ~(^_^)
ロックを締めると変わっちゃうんですよね~
工具を削っちゃいけませんね~
って自分も平気で削っちゃいますが・・・(^^ゞ
14のスパナを削って15にして、さらに薄く削っちゃいました~(笑)
次はペダルですね、記事楽しみ~(^_^)
☆ マツさん
おやっ! ここにも工具を削ってしまう悪いオジサンがいらしたんですね。。w
そう、一般工具ですと14mmから17mmに3mmも飛んでいて、自転車で使う15mm(主にペダル、非QRのナット)は珍しいサイズです。 まー、削らずにホームセンターでお買い求めくださいませ。 100均でもダイソーなら15mmありますヨ。
(買うよりも、削って作りたかったんだろうと思いますけどw)
ペダルは先ほどやりました。 楽しかったですよ。
明日は物欲党のユルポタなので記事は後日としますが、素人なりに玉押しの感覚がちょっと理解できてきた気がします。 言葉には表現しずらいのですが、これから寝ながら考えてみますw
というか、明日お会いできるので、グリスガンの使い方を教えてください。(^^)
おやっ! ここにも工具を削ってしまう悪いオジサンがいらしたんですね。。w
そう、一般工具ですと14mmから17mmに3mmも飛んでいて、自転車で使う15mm(主にペダル、非QRのナット)は珍しいサイズです。 まー、削らずにホームセンターでお買い求めくださいませ。 100均でもダイソーなら15mmありますヨ。
(買うよりも、削って作りたかったんだろうと思いますけどw)
ペダルは先ほどやりました。 楽しかったですよ。
明日は物欲党のユルポタなので記事は後日としますが、素人なりに玉押しの感覚がちょっと理解できてきた気がします。 言葉には表現しずらいのですが、これから寝ながら考えてみますw
というか、明日お会いできるので、グリスガンの使い方を教えてください。(^^)
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